046_会社は超巨大ロボット

会社は法人です。つまり、法律で定められた制度によって成立する「ひと」です。何十人も何百人も従業者が集まって行う仕事の集団に、1つの人格を与えて、1人の「ひと」と考えてしまう制度によって生まれた存在。
それが、会社という法人です。

でも、実際に法人自身が自ら体を動かしているわけではないですよね。その会社のオーナーである株主や、委任関係にある役員や、雇用関係にある社員など、様々な自然人が集まって、1人の法人を動かします。

法人の影響力は大きいです。ひとたび法人がその行動を起こせば、お客様、周辺の人、世の中の人など、たくさんの人々に多大な効果を与えます。つまり、たった1人が事業を営む場合では決して得られない影響力を社会に与えることが、法人にはできる。それが法人をつくる大きなメリットです。

一方で、法人がひとたび悪い影響を発揮し始めると、とんでもない破壊力を持ちます。
社内ミーティングで決めたことが、幹部会議で容認されたことが、取締役会で決議されたことが、猛威を振るって社会全体を傷付けます。
さながら、ロボットアニメで、悪役ロボットがドカドカと街並や民家を壊してゆくようなイメージを描くとわかりやすいですね。

だからなんです。この破壊力への制御が必要となります。
会社が、国家権力による強制力を伴った社会規範、すなわち法令だけを守っていれば良いとはならない理由がこれです。国家によって強制されなければ社会規範を守らないなんていうことは許されない。会社は超巨大ロボット。制御されないと、社会に対するとんでもない凶器となるのです。

大きな影響力を発揮する存在である以上、その影響力に見合った制御が必要。これが、企業コンプライアンスを考えるうえでの原点となります。

※本記事に使用したイラストの著作権は「いらすとや」に帰属するものです